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音響試聴会

少し時間が経ってしまいましたが、先日町田市民ホールの音響試聴会にて演奏しました。
このホールではホール天井の耐震化に伴い改修工事が行われ、ホール内の残響が少なくなったため新しく音場制御設備を導入しました。
この設備というのはヤマハの音場支援システム(AFC)というもので、
舞台の天井に数か所つけられたマイクから音を拾い、響きを足して客席天井に無数にあるスピーカーから音を流します。
施設を利用する市民の方々にこのシステムについてと、現状の音響について知って頂くためにこの会が開催されました。



まずはシステムを使用せずにそのままの音響で演奏、そして残響を1,8秒、2,0秒、2,4秒などとさまざまな状態で演奏し聴き比べていただきました。
演奏者の立場としては、演奏中はほとんど違和感は感じません。
客席で聴いていた調律師さんによると、システムを使った場合は目で見ている感覚よりも音が早く飛んでくるとのこと。
最後に客席の皆さんにどの音響状態が良かったか希望を取ってみると、人それぞれ本当に様々な感覚があるようで意見が分かれていました。
個人的にはシステムを使わずに生の音を聴いて頂きたいと思うのですが、生音を希望した人は意外にも少なく、少し残念でした・・・。
いずれにしろ私たち演奏家はホールも楽器の一部として、響きを計算し、打鍵やペダルを調整したり、間の取り方を工夫したりなど臨機応変にしていかなくてはなりませんが、今回の試聴会は演奏する立場としても大変興味深いものとなりました!

2015/04/25 19:15 | 未分類Comment(2)Trackback(0)  Top

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